沖縄には「さようなら」に該当する言葉がありません。
いつも「see you」
またね
《目次》
さよならの言葉がない
沖縄で友人や知り合いができましたが
別れ際は
- 「またや〜さい(明日またね)」
- 「あとから〜」
- 「次にや〜」
こな風な言葉で別れる。
もう少しつけ加えると
- また明日
- あとから
- 次に
には、あまり時間的な意味がなく
具体的スケジュールを指すものではない😹
言われた私は
明日???
次は、いつのことだろう?
と考えてしまうが、挨拶をしているウチナンチュは
時間軸はあまり関係ない。
数ヶ月先のことだったり
ヘタしたら、ずっと会っていない人もいる。
沖縄で生きるには、この「ゆらぎ感覚」を
知って楽しめないとストレスになる人もいる。
OKINAWA時間軸
沖縄あるあるでよく言われる「ウチナータイム」
沖縄県民特有のゆったりした時間感覚。
別れる時も、そうであるように
集まる時にもアバウトです。
集まる時間に遅れても
まわりは咎めることもない。
ある時、沖縄の若者や私の同年代の人たち6人くらいで
集まった時、時間通り(夕方の6時)に集まったのは私と集まりに誘ってくれた若者。
若者は私に
「6時集合と言ったら、6時に家を出ることさー」
「集まる場所までの時間は、それぞれ違うから
どのくらい遅れるかもばらばらだよー」
ってな具合。
説明してくれた若者は、幹事的役割もあって集合時間に来ているから
皆んなが皆、そうではないが(^O^)
沖縄は
本土から企業進出や
県内の企業発展で「沖縄時間軸」はみられなくなっている
のも事実。
ビジネスでは「ゆらぎ」など言ってられず
致命的になることはあるからね。
でもプライベートでは
ある意味、素敵な感覚だと思う。
そんなに急いでどこへ行く?
「さよなら言葉」がないのも
島の中にいれば、いつかどこかで会うからなのかな。
それに沖縄は、仲間を大事にする意識が強い。
一緒に島で暮らしていく人に「さよなら」
は必要ないんだろうな。
沖縄「時間」トリビア
家の近くに、漫画倉庫という沖縄県内で一番大きな店がある。
古本コーナーがあって「沖縄に関する本」の書棚がいくつもあって
よく立ち読みさせてもらっている😅
琉球の歴史本の中に
面白いことが書いてあった。
琉球王朝の時代
「時間」は首里城で管理されていて
決まった時刻になると水時計の近くで太鼓が打ち鳴らされ
それを聞いた物見台の役人が同時に鐘を打ち鳴らし
城内外に時刻を知らせていたそうです。
太陽や水に依存して決めていた時刻ですが
役人たちは、それらに合わせて
9時から10時に出勤し、昼の2時頃には退勤する。
日時計は
現代の時間単位と照らし合わせれば、昼と夜や季節によっても
時間の単位も変わる。
30分ほど誤差もあったようなので
水時計と合わせても「時間のゆらぎ」の中で暮らしてきた。
もうひとつ
時間の原点となるお役所
そこで働くお役人たちですがドラの音
とともに2時くらいに退勤します。
そのお役人たち
「残業」する場合は、国王の許可が必要でした。
国王ですよ
国王(°_°)
時間にもなって帰らない
城内にいることは不自然であり
異常なことなのです。
現代のブラックやグレーな企業や会社の社長
に聞かせたらどう思うだろうか😀
現代では
琉球時代のルールや規範が通用するかわからないが
「正常なこと、当たり前なこと」って何だと考えさせられる。
首里城の王様や役人たちの生活など記した書物は
明治政府に没収され、関東大震災の時に全て燃えてしまった。
沖縄にあった資料も太平洋戦争時に消失や散逸してしまったそうだ。
「ゆらぎ」の感覚
忘れず残しておきたいものだ。
Time is Money
どうしても誰かに追い立てられた感がある。
自分の時間、ゆらぎも楽しみながらシンプルに行こうぜ👍
「Time is important」
《琉球を知り沖縄を知る》