「かしこい倒産のすゝめ」後編となります。
現役社長さんも
会社の幹部の方も
リタイアされ悠々自適の人も
これから事業を立ち上げようとする人も
多くの人がblogチェックやメッセージをいただき
たくさんの反響、ありがとうございます。
記事の趣旨ですが
「うまいことやって金を残せ!」
「借りた金、返すな!」
とかいう話ではないので
違えないよう
お伝えしたいと思います。
会社(法人)も人と同じく
長く生きることがいいわけじゃない。
人の死と違うのは
会社や仕事
人さえ生きていれば、やり直しはききます。
《目次》
倒産の傾向と対策
今、時代が変革する真っ最中
ネット時代と言われて間もないのに
AI、ロボット、宇宙の時代と生活や仕事は激変していく。
そんな最中
世界的パンデミックにより
生活や求められる仕事も
内容が変わってきた。
時代が変革する前の
エクササイズ(練習問題)のようです。
変革に対応するチャンスの時だと考えます。
変化に対応できるのが進化だとすれば
今までの価値観や自分の役割、会社の役割や目的も
変えていく必要がありますよね。
この混沌とした目まぐるしい「多様性」に
アナタやあなたが帰属する組織、会社、地域など
対応しているでしょうか?
人々の価値観や求められることが
変わるのであれば、仕事・商売・ビジネスも変化します。
(中には時代が変わっても、変わらない仕事はありますが)
1️⃣かしこい倒産でリセットする
今までの価値観で
辣腕を発揮して実績がある社長でも
激変する世の中で、うまくいく保障はありません。
今のままの延長で会社も成長するとは限らない。
現在、こんな傾向が見られる会社であれば
いったん、会社をたたみ出直すことを考えるべき。
社長や役員が社内の雰囲気や空気がわかっていなければ
無理ですが😞
- 精神論が飛び交う、パワハラやモラハラが見え隠れする社内
- 社長の話や方針がコロコロ変わる
- 社員の入れ替えが激しい
- 経理幹部が辞めてしまう
- 赤字が何年か続いている
- 下請けの仕事がほとんどで新規開拓が無い
- 売上高を気にするが利益にうとい会社である
ビシネスの世界
すごいコンサルタントや腕の立つ占い師でも
10年先、いや3年先のことさえ予測できません。
現時点で会社の衰退が続いたり
せいぜい現状維持しか考えられない会社は
思い切った転換が必要。
倒産となる前に業態転換や
会社の目的や役割を根本的に見直すべき。
それでも
会社の倒産は、いきなりやってくる場合も
あるし、業績悪化が続き「もうダメだ」と
社長からいきなり告げられる場合もあります。
その時は
上手な会社のたたみ方、倒産の準備が必要となる。
かしこい倒産の準備・5つのポイント
- いつか良くなると、倒産を防ごうと自己資金や家族の財産までつぎ込もうとする社長がいますが、それ❌ やり直しや再起できるだけの資金・資産は残すこと。
- 倒産や会社整理に備える場合、早めに信頼できる社員の緊急避難先、働き先を考えておく
- お世話になった取引先、下請けさんなどには会社が元気なうちに、取引先や業務・仕事を引き継いでおく。
- 資金繰りが悪化した時、苦し紛れの融資、つきあいのない金融機関、質の悪い金貸しなどから借金を増やさない。
- やめ時、潮時を考える時、世間体や今までの成功体験は捨てる。キズを深くすればするほど立ち直りには時間と精神的パワーがかかります。人生やり直しは何度でもできると考えること。
ビジネスの成功には
ヒト・モノ・カネが必須です。
この5つのポイントで言いたかった
かしこい倒産とは・・・
【モノは全て手放したとしても最大限の人と人脈、最小限のお金は大事にして再起に備えるということです】
最低限のお金を残す!現金や財産は家族に分散すべし
会社の倒産となると会社名義、社長名義のものは
管財人の管理下に置かれ。現金化され債権者の返済に充てられます。
私財は全て取られます。
お金や財産は、あなた(社長)名義ではなく分散すべし!
- 不動産など家族名義に変更して借入など担保に入れない
- 余裕がある時のお金は、商品券・Rolex・絵画・美術品・ヴィオリンなど価値が変わらない、もしくは上がる品物に変えておく。👉再起の時の資金に帰ることができます。※倒産する1年前くらいに買ったものは没収されるので早めの対策が必要
会社の業績が悪くなって続いていれば
早めに「自分会社の業界に強い弁護士事務所」に早めに
相談するのが良いです。
決して、銀行やコンサルタントなどに相談しないこと。
経理士も作業しかしないような先であれば相談しても意味がない。
👉経営資源(ヒト・モノ・カネ)のどこかが
おかしければ早めに会社の仕切り直しをする。
弁護士と相談して倒産や会社整理の手段も考えに入れるべし。
2️⃣ブレない軸を持つ
中小企業や小さな会社は
トップの社長しだいで業績も大きく変わります。
成功体験のある
創業社長や親族がトップにいるため
社内外から、心地よい情報しか入らず
変化というものに弱い。
今の時代
変化どころか変革なので
イメージさえできないトップも多いだろう。
平穏無事に
業績も悪くないのが長年続くと
ずっと、そのままで大丈夫という錯覚に陥ります。
いわゆる「おごり」ですね。
そもそも
成功する社長
創業する社長たちは
スタートした時から社会に貢献しよう
とか
地元の雇用を
とか考えていたわけではない。
自分のしたいこと
自分の叶えたい夢や目標があったはず。
「ブレない軸」がエネルギーの原動力となる。
ところが社長は
会社の人が増え、お金も少し蓄えてくると
スタート時の軸がブレてくることがある。
例えば・・・
- 自社ビルを持ちたい
- 地域に貢献したい、地元の雇用に貢献しよう
- 全国展開したい
- 上場したい
- 社団法人、協会などで地位や名誉が欲しい
それぞれ何も悪いことではないが
それが社長、アナタの目的だったですか?
夢を叶えるための手段なのか
単なる見えやメンツ、人からどう見られるかが目的なら
軸がブレている。
自分の可能性に賭けて
会社を作ったのなら
ずっと可能性に賭けて視野を広げて行動していくのが
成長だと思う。
自分の軸は、他者から求められるものではない。
自分で決めて、問題があったら自分でケツを拭く。
会社が成長している時こそ
社長の軸がブレブレになることが
あるので気をつけるべきです。
成長を止めた時
衰退や転落は始まります。
自分(社長)の軸は何であったか
原点に戻るか
今時点の軸をはっきりとさせましょう。
👉どんな時でも状況でも自分(経営)の軸を明確にしておく
3️⃣女性は子宮で考えるは正解
サイヤG
これからの時代、会社や生活を生き抜くために
「男は頭で考え、女は子宮で考える」という昔、男目線で
女性をちょっと下げ荒んだように流行った言葉を
あえて引用したい。
セクハラまがいではないし誤解の内容伝えたいのだが
これからの時代
女性のチカラが必要で、力をつけているのが頼もしい。
ハッキリ言って
これから特に日本では女性が
リーダーやトップとして
指揮をとった方が良いと思う。
会社に限らず
家庭も、政治でも。
男(性)の強みは
原始や太古より、外で狩りをしたり
戦いによって領土やモノをぶん取ってきたりして
生活を築いてきた。
狩りでも戦いでも
1人では何もできないため
コミュニティー(集まり、組織)を作り
つるんできた。
世の中が未成熟なうちは
これで良かったが、今は世界中が物質的には
成熟しつつある。
これからの世の中
特にパンデミックのあとは「多様性」が
求められる世界が、すぐそこにある。
はっきり言って
男(性)は、多様性に順応するのがヘタ。
肩書き、組織や看板がないと何もできない。
塊の中の自分として動く傾向がある。
対して女(性)は
今、目の前のことを大事にします。
男のように、いつか採れるだろう獲物や
誰かが何とかするだろうなどと悠長なことは考えない。
女性は、子供の頃から
いくつものコミュニティーに加わるが
浅く広く、付き合う傾向がある。
オトナになっても
趣味、生活、友人、仕事
など多様性のあるコミュニテイーに属して
自分を磨く。
分散化や多様性に慣れているというわけだ^ ^
女性が変化、多様性に強いエビデンス
何度も強調しますが
これから世界は
すごく速いスピードで変化を繰り返します。
中小企業や小さな会社が取り組むべき
ビジネスでは
「あれがダメならコレ、これがダメならコチラ」
とたくさんの選択肢を持つリーダーが必要です。
社長が男であれば
ブレインにたくさん女性を置くとか
営業部隊は女性にして守り(総務や経理など管理部門)
を男で固めるとか
オトコ社会に慣れた
日本では、大胆なシフトが必要かもしれません。
それに女性は
子孫を残す、DNAをつなぐ
役目に関わるため男性よりも
「人を見る目がある」
男性は、肩書きや相手の会社、組織、コミュニティー
または見た目で
人を信用することが多いが
女性は、そんなの関係ねー
「なんかあの人ヘン」
「あの人と関わると何か嫌な予感がする」
サイヤGの経験では、ほぼ当てられている。
会社が倒産するまで
人に関するトラブルも多くありました。
ヘッドハンティングしてきたり、私のお気に入り社員を
幹部に据えたりしましたが
役員として会社に参加していた私の奥さんが
指摘していた心配事は、予見通り。
持ち逃げ、騙された、隠し事があった。
など第一印象で、奥さんが心配した相手は
ことごとく裏切られてしまった😞
土壇場や直感的に強いのは女性です。
👉選択肢を多く持つ女性を味方にする経営が◎
まとめ
また長々、グダクダ書いてしまいました。
簡単にまとめると
今、会社が思ったようにいかない時は
次の3つのことを実行してみては
どうでしょうか?
- 信頼できる人、アナタと利害関係ない人、できれば身内や信頼できる女性にアナタが携わる仕事や会社について意見を求めてみる。反論はせず、ただただ聞いてみる。
- アナタが会社経営や仕事をする目的、アナタは軸は何なのか?もう一度見つめ直してみる。
- 会社が既に、病んでいる、立ち直りが厳しい場合は、できるだけ早く事業を停止して、再起のための準備をしておく。必要な人や人脈、お金は大事にする。
今、バンデミックは世界中で
ストップモーションを賭けている。
世の中が変革する前の
エクササイズとして捉え、変革に備えるのが賢明です。。