「特許商品」というと注目を集められます。
購買するにしても、販売するにしても、もしかして自分でつくれないかしら???
と誰もが「特許」という言葉にそそられるものがありませんか。
商品を売る営業会社にとっては、お客様に対しては、もってこいのキラートークにもなりますが、お客様はけっこう勘違いしている人も多いてす。
スーパーサイヤじいは、大手企業に商品を買ってもらうことが多かったためコピー品との戦いなどで、けっこう詳しくなりました。
この記事は、特許について理解を深められるきっかけになります。
《目次》
◇特許とは?
特許は次のどちらかです。
特許が認められないものはコツが必要になるもの、ルールのアイデアなどです。
また犯罪につながるようなものは、当然認められません。
特許の申請ですが、ここ10年間減ってきています。
理由としては、製品販売や普及はグローバル化しているため、日本国内だけでなく海外でも権利が認められるように特許申請を出すため、国内だけの申請というのが減っているようです。
世界の中では中国の申請が、どんどんと増えています。
特許の取得は早いもの勝ちですので、うかうかしてられないですね。
特許が取れると、こんないいことがあります。
- アイデアを自分(自社)だけが独占して使うことができる
- アイデアを使いたい人に、お金をもらい使わせる(販売してもらう)ことができる
- 特許自体を売ることができる
- 同じアイデアを使っている人に止めさせられる(お金を請求する)ことができる
◇特許が認められるまでの時間は?
特許ですが、申請を出してからどのくらいの時間で権利が認められるのでしょうか?
短いもので1年以内というケースがあるようですが大抵はは何年もかかります。
特許の審査請求をしてから審査を開始するまで、待つだけでも26ヶ月(2年2ヶ月)ですから、たいへんなパワーがかかります。
一般の人や、商品を開発している人でも特許申請をして手続きを進めていくには専門的な知識や経験がないと進まないため弁理士さんが代行して、手続きをするのが一般的です。
また特許の内容によっては、弁理士さんも得意分野、苦手分野はありますから弁理士事務所や先生など選ばないと時間とお金ばかりかかってしまいます。
弁理士の先生にはたいへん失礼な言い方になりますが、特許は申請しても必ず取れるものではありません。
サイヤじいの会社でも、過去特許を取得したこともあります。また何度申請しても取れなかったものなど自分だけの商品化をするためには大変な労力と時間がかかります。
調査をしてみたら、すでに同じようなものがあった。
審査をしてもらおうとしたら、自分より先に申請している人がいた。
など年単位で手続きをしている間、先生たちには毎月料金が発生します。
やってみたけどダメでした。
特許庁の考え方では難しいのですが、再度申請しますか?
延々とお金と時間はかかるのです。
◇特許申請中?
お客様が勘違うするケースとしては「特許が認められた商品」と「特許申請中」のものと混同してしまっているものがあります。
商品を売りたい人たちは早とちりの人もいますが、意図的にわかっていて販売を促進するため、これらの使い分けもなく「特許商品」とうたっているケースもあります。
チラシやネット広告にも【特許申請中】か書かれているものはありますが、特許が認められるかどうかは、わからないのです。
ちょっぴりブラックな情報ですが、商品を売る場合に、その商品が特許が認められそうも無いとわかっていても、特許申請の手続きを繰り返していれば【特許申請中】であること自体にかをりはぁりません。
特許が取れそうもないとわかっていても、売りやすくするために特許申請を繰り返している会社もあるようです。法律にふれることはありませんので、その間は【特許申請中】の看板で売ることができるのです。
お客様も【特許申請中】という文字に「この商品は良いものだ」「他にはないのかな」
という心理になりませんか。
特許事務所の先生たちにしても、実際に特許を認めさせようとがんばってくれますが「これを特許を認めさせるにはきびしいでしょう」と思っても、手続きや調査の代行で
何年もお金が入ってくるので、無下に止めることもしません。
【特許申請中】の商品はいつまでたっても申請中であるものも多いことも知っておいたほうが良いです。
◇特許と同じような権利
特許と同様に、商品や作り方に対して権利が持てるものには下記があります。
簡単にまとめたものと特許庁の説明を参照してください。
商品や内容によって使い分けたり、全部をそろえるものなど商品によって違います。
- 特許(今までなかったアイデア)
- 実用新案(新たなものでなくても、構造や配置、組み合わせのアイデアで新規性は必要ない)
- 商標登録(商品やサービスが、どこの誰が提供するのか明確にするための登録)
- 意匠登録(商品や制作物の形状・模様・色彩などデザインの創作の権利)
情報がいつでもどこでも取れるようになっています。
SNSでも「盛れる」「映えのよい」商品の見せ方は簡単になっている時代です。
正直でシンプルな良いものが残る時代になってほしいものです。