お風呂大好きなスーパーサイヤじいです。
地元の銭湯に朝一番から入っていい気持ちです。
お客様が減っていると言われている銭湯ですが、スーパー銭湯や豪華なホテルや旅館のお風呂には無い良さがあります。
街や地元商店街の活性化にもつながる「銭湯サブスクリブション」についてのアイデアです。
銭湯の良さは「日常」の中
今レジャー目的のスーパー銭湯は好調ですが
昔からある街の銭湯は、お客様が減り続け廃業となっています。
- 家にはあたりまえのように風呂がある
- 学生用のアパートやマンションにもユニットバスがある
- 常連さんは近所の銭湯ファンやお年寄りばかり
今はどこの家でもお風呂はある時代になり、昔の銭湯に求める役割りとは大きく違うものになっています。
銭湯が、いくらレトロで雰囲気が良いと言っても「毎日いくか?」と言われれば
身体をきれいにするだけの目的であれば毎回、400円〜500円は、どうなんだろうと考えてしまいますよね。
ひと昔のように
風呂のない安アパートに住む学生さんや
家が手狭な住宅事情の家族は、いまやごく少数です。
いつでも入浴ができて
水道代、ガス代だけで入れる内風呂のほうがいいに決まっています。
(内風呂と言う言葉も死語ですかね?😀)
単なるお風呂の代わりを求めるお客様だけを対象とすれば売上は減っていくだけです。
しかしちょっと待ってください‼︎
銭湯の常連さんをみていると、お風呂の代わりを求めているお客様だけではないです。
自分にあてはめても、どんな時に銭湯に行きたいのか?
考えてみました。
- 足が伸ばせる風呂に入ったりリラックスできる空間にいたい
- 広い空間でのんびりしたい
- ホッとするコミュニケーションがとれる場所にいたい
- サウナでデドックス
このようなニーズがあるのではないでしょうか?
銭湯に入りたい人の「ベネフィット」を追求するとどうでしょう?
スーパーサイヤじいさんも銭湯が大好きで、全国各地で入ります。
出張先のお風呂で知らない同士で話したり、地元では顔見知りのオッチャンたちと話します。
そんな機会を持つと、銭湯に来る人の目的を知ることができます。
こんな話が聞けました。
- 「身体の不調、脳卒中やうつ病などのリハビリに良い効果がある」
- 「お風呂に行けば話し相手がいる」「まだ、生きてるか確認😅」
- 「ストレスから解放される」
- 「入浴を続けるコトでデトックスやダイエットに良い」
- 「サウナ完備銭湯なのでサウナを楽しみたい」
スーパー銭湯も人気ありますが銭湯好きとはまた違う目的があるようです。
レジャー施設のお風呂は
どちらかと言うと1人ではなく大勢で楽しむため、大人も子供もミニ・ディズニーランドのようなもので “食う” “寝る” “遊ぶ” 要素が満載です。
いっぽう銭湯は、お客様はおひとり様が多いです。
1人で銭湯に行っても、誰か知り合いがいる。そんな場所です。
銭湯を利用している人は、割と年代層が上の常連さんたち。
その人たちの話しや自分が行きたい時の気持ちをまとめてみると銭湯は単なる身体をキレイにする場所ではなく、こんなことを望んでいる人が多いです。
- 【健康の管理や維持】
- 【小さなコミュニティへの参加】
- 【心のリセット】
これらの悩みを解決するためには、継続することが大事です。
また年代層を問わず欲していることなので商売として成り立ち、お客様を増やしていくためにはどうしたら良いのか?
アイデアがあります‼︎
それは銭湯のお客様をサブスクリブションで会員制にすることです。
一回あたりの収入とサブスク収入の比較 
人のため世のためとは言っても商売を継続するためには収入の安定や増収がなければ
なりません。
銭湯の経営者の立場となって
今まで通り一回あたりの入浴料で収入を得る形と、サブスクで固定的な収入を得るコスト面をコスト面で考えてみましょう。
数字に関しては概算であり銭湯業界について深く知っている立場ではないので、あくまで参考として読んで下さいね。
1)客単価
全国の公衆浴場、銭湯の入浴料金がまちまちですので、ここでは一回1人の入浴料金を400円とします。サブスクにするには、頻度の多い使い方とプラスαーのサービスでお得感を出さないとならないので1ヶ月あたり4000円〜6000円というあたりでしょうか。
毎日入浴するような常連さんも
たまには銭湯というお客様も
1ヶ月4000円(通常利用金の10回分)で、広くて楽しい銭湯が「入浴放題・入浴フリーバス」であれば、お客様の気持ちをゆさぶるりではないでしょうか。
2)入浴者数
今までの固定客が、サブスクになることでお得になるだけでは意味がありません。
月に数回、利用しているお客様や銭湯は近くにあるのは知っているけど・・・と言うお客様を固定客化できれば、しめたものです。
サブスクを仕掛ける場合は固定客が増えないと意味がなく、既存客のお得だけになれば本末転倒ということになります。
街全体や地域のメリットも得られる協力体制で集客することが大事です。
毎日でも銭湯に来たくなるイベント企画やサービスが必要になります。
3)原価
サブスク(定額・会員制)によりお客数が増えた場合
銭湯は「光熱費」が増加します。
しかし倍のお客になったからと言って光熱費は倍にはなりませんが人の確保も人件費などでシビアな、お客様一人当たりに求められる利益を算出する必要はあります。
サブスク価格設定との兼ね合いとなります。
4)宣伝広告
【銭湯のサブスク/定額・会員制】は話題にはなっても全国からお客様を集められるわけではないので、地元客を会員にしないとなりません。
以下にあげるサービスやコンテンツを提供する、地元の業者やフリーランスと組んだ地元との協力や活性化が必要です。
次のようなサービス(例)を会員のサブスクリプション特典としてに加える
- キャッシュレス・電子マネーなどの勉強会・講習会が無料サービスで受けられる(近くの商店街、商工会との連携)
- 健康管理のアプリ教室(体組計、血圧計などの身体のデータ管理をクラウドサービスで提供する事務機器・ソフト会社など)
- 簡単ストレッチ、ソフトヨガ教室の開催(接骨医院やマーサージ店とのコラボ)
- かんたん料理やダイエット料理の教室(料理教室の先生・フリーランス・専門ブロガーなど)
銭湯サブスクは街商売・活性の起爆剤
銭湯サブスク(定額・会員制)で提供するサービスは地元の個人業者やブロガーやフリーランスも集客のメリットがあます。
自分たちのお客様に誘導できるため、銭湯という場を借りながら銭湯の売り上げにも貢献しながら自分たちの商売にもつなげていく作戦です。
銭湯サブスクを成功させるには若者や子供たちの輪も広げていくことが大事です。
銭湯としい場をキッカケとするコミュニティーの輪は年代や地域、国籍さえ関係なく広げていくことができます。
地元商店街、地域の学校、シニア層と若者の交流(教えあい)などイベントを企画することが商売の発展にもつながるでしょう。
銭湯を例にしましたが、このように斜陽化している仕事や事業は
メリットだけを追求すると価格競争となるだけですが
ベネフィットを考えることでお客様の固定化・会員制をはかることが可能です。
乱暴な言い方になりますが、お客様さえ集まれば様々なニーズやウォンツがわかるため、色々な商品やサービスを持つことだってできます。
世の中のビジネスシーンでは、どの業界も二極化が進んでいて、椅子取りゲーム状態になりつつあります。
細くても長ーーく、続いていく“商い”はありです。
商売で成功する秘訣は、お金をできるだけ初期にかけないこと、時間をかけないことだと思っています。
銭湯やシャッター通り商店街などは現在、持っているモノやコトを負債と考えるか、資産と考えるかで未来は大きく変わります。