スーパーサイヤじいです。
今さわがしくなっているサブスクリプション・サービスですが
40年以上前に、そのサービスを受けていた体験談をお話しします。
《目次》
商売をはじめたキッカケ
43年前、長野から東京へ
大学生として上京したため、ごく普通の公務員の家庭で育った私は
生活費を稼ぐためにアルバイトを始めました。
今の奥様と半同棲も始めていたので、稼がねばなりません。
「奥様は高校2年生、16歳」私は19歳だったので、親には勘当(死語かな😆)されるわ。
学費は自分で稼ぎ出さねばならぬし・・遊びまくりだわ
まあよく働きました。
新宿の24時間喫茶店や、ディスコ店員、レストランの厨房、酒屋の配達アルバイトなど
掛け持ち仕事で稼いでいました。
お客様商売には、向いているものがあったらしく
メニュー開発や、接客の評判が良く、あちこちのお店で顔が売れてきました。
どのお店も、あるやり手の酒屋社長がラスボスでした。
そんな生活が何年か続いたある日、酒屋の社長から声がかかりました。
投資ゼロで商売スタート
ラスボス社長から
「私に支払うべき酒代や家賃を払わずに夜逃げしたスナックがあり、そのまま私がおさえている。お金はかからないから、君のアイデアで何かやってみないか?」と話がありました。
大学生ながら、飲食店を自分で仕切る形で大学生活をスタートしたのでした。
お店は新宿から近くの桜上水駅、商店街のはずれにあるビルの2Fにありました。
キャパは50人くらいで満席の広さでした。
当時、カラオケがまだ4トラとか8トラのカセットで、曲を流しているような時代で
もちろんカラオケボックスなども街には無いころです。
カラオケをかけて唄えるステージ、ライトアップ照明など内装に自力で手を加えて、お店をお客さんもスタッフも一体になれるショーパブ的な店にしました。
従業員は当時、知り合いの女性や同じ大学の女子大生など
シロートさんを集めてオープンしました。
当時、カラオケを人前で披露して盛り上がるような店は
キャバレー、クラブなど大箱と言われる大きな店しかありませんでした。
スタッフも女子大生や若い子ばかりなので、今で言うガールズバー状態で
それはそれは大繁盛しました😀
それに初期投資のいらない商売ですから、大儲け!
サブスクリブション
あれから40年。思い出したのです。
「おや? 今はやりのサプスクリプションって だいぶ昔からあったよね‼︎」
当時、お店に置く「観葉植物」や「おしぼり」は893屋さんが仕切っていました。
新宿界隈を縄張りとしている、ある会社から取らなければならず
毎月の集金で「観葉植物レンタル料・おしぼり使用料金」という形で
「みかじめ料」みかじめ料 - Wikipediaの支払いをしていました。
今は暴対法の成立で、そんな商売?はできませんがね。
「モノ」の供給として観葉植物は、2週間に一度、好みのものを3鉢交換。
おしぼりは毎日、集配という具合です。
定額以上の「コト」サービス
商品だけの取引だけなら単なる売買ですが
おしぼりや観葉植物を配達する会社の社長(=893の親分)は
店にかかわる「様々なこと」の面倒をよくみてくれたのです。
新たなお客様を連れてきてくれたり、お店でゴタゴタがあると、解決してくれたりと商品以外の集客サービス、サポートも提供してくれるのですよ😅
観葉植物のレンタル代や、おしぼり代で毎月、数万円支払っていました。
当時にすると、高額なものですが、商品以上のものが手に入るのです。
当時、流行っていた女子プロセスの選手や芸能人なども、よく連れてきてくれました。
シャネルズがラッツアンドスターにかわった頃で、よくお店で遊んでくれたっけ。
噂をよんで、お店は繁盛、繁盛。
親分さんたちは、店を利用しても、お金の支払いはきれいで
何か特別の意図や目的があるわけでもなく、表には出ずお店の繁盛に貢献してくれました。
これって究極のサブスク?
この例では、イレギュラー過ぎるかもしれませんが
【サブスクリプション】は、単なる商品の提供や定期購読的なものではありません。
お客様との関係の中で商品やサービスの提供を媒介として、相互に得るものがないと成立しません。
期間をきめた「使い放題」「食べ放題」と取り違えてしまえば、誰にとってもプラスになりません。
運営側とお客様の関係性は、売買や提供されるサービス以外の何か。
これが求められるものになりそうです。
余談
ついでに、この親分さんとの思い出、焼き鳥と小指のお話しを一席‼︎
(以下の文には、刺激的な表現が含まれるかもしれませんので、ご注意ください)
この人が、愛すべきオッチャン的なキャラで地元では皆から好かれていました。
親分さんは、若い時の不始末で、小指の第一関節がありません。
ある時、親分は上北沢の商店街にある近くの焼き鳥屋に私を、連れて行ってくれました。
焼き場では、焼き鳥屋の息子、はじめちゃんが焼き鳥をテンポ良く焼いていました。
店は混雑していて、カウンターも席もお客さんでいっぱいです。
いかにもという、いでたちの親分さんと私は
サラリーマンの人たちがいるウンター席に割り込むように席についたのです。
はじめちゃんと私、親分さんは麻雀もする間柄で、顔見知り。
カウンターにすわった親分さんは、小指を詰めている片手をあげて
「ハジメ 焼き鳥、これだけ焼いてくれ」と
すると、はじめは
でかい声で「4本半ですか?」って・・・・・・
「小指もきちんと1本で数えてよ・・・」
はじめちゃんは悪ふざけで受け答えたのですが、お店の中
お客さんたちは静止画像😱
時計が止まった感じって、あんなですよ。
すべらない話しでしょ。
「笑えなかったよ。はじめちゃん」
40年前、こんな感じで
商いに首をつっこんでしまったスーパーサイヤじいの思い出でした😎